歯科で使用している各素材について
≪セラミック(陶器)、ハイブリッド(セラミック+プラスティック)、金属≫
【再治療のリスク】
・セラミックは、素材とセメントと歯が一体化するため、詰め物・被せものと歯の間に細菌が入り込みづらく、再治療のリスクが低い。
・ハイブリッドは力がかかると割れやすい。
・金属は保険用のセメントを使用するため、経年劣化によって溶け出して細菌が入り込み、再治療になるリスクが高い。
【素材+セメントの寿命】
・セラミックはセメントが天然歯と化学的に結合するため、10~20年ほどが寿命。
・ハイブリッドは割れやすいので、再作製になるリスクがある。
・金属はセメントの寿命が2年ほど。それ以降は虫歯のリスクが高くなる。
【着色】
・セラミックは、陶器なので着色しづらい。
・ハイブリッドの素材はプラスティックを含むため、着色しやすい。
・金属は、歯肉に当たるところがメタルタトゥーと呼ばれる変色を起こすことがある。
インレー(詰め物)
ジルコニア(3年保証)
- 人工ダイヤとも呼ばれるほど固い性質のセラミック。天然歯よりも固い。
メリット
- 硬くて強度がある。
- 白色なので金属より目立たない。
デメリット
- 金銭的負担が大きい。
- 白色だが透明感はないので、場所によっては目立ってしまうこともある。
- 治療費:70,000円
e-MAX(3年保証)
- 天然歯と同じ硬さのセラミック。従来のセラミックよりも4倍の強度を持っている。
メリット
- 色が歯の色に合いやすい。
- ジルコニアよりも歯との接着度が高い。
デメリット
- 金銭的負担が大きい。
- 一定の厚みがないと割れやすいため、ジルコニアに比べると歯を削る量が増える。
- 治療費:60,000円
ハイブリッド(1年保証)
- セラミックとプラスチックを混ぜたもの。
メリット
- セラミックの被せ物の中では安価。
- 白さが天然歯に近い。
デメリット
- プラスチックを混ぜているため変色が起こりやすく傷がつきやすい。
- 力がかかると割れやすい。
- 治療費:35,000円
金属(金銀パラジウム合金)
- 金12%とパラジウム20%、銀などの金属で構成される合金。
メリット
- 保険診療のため安価。
-
強度に優れ、噛み合わせが強い人でも耐えることができる。
デメリット
- セメントが溶け出して、細菌が入り込むため再治療のリスクが高い。
- 金属が溶け出し歯茎を黒く変色させてしまうことがある。
- 金属アレルギーを引き起こす可能性あり。
- 治療費:約4,000円程度
(保険のため、価格が多少変動します)
クラウン(被せ物)
ジルコニアグラデ(3年保証)
- 人工ダイヤとも呼ばれるほど固い性質のセラミック。天然歯よりも固い。
メリット
- 硬くて強度がある。
- ジルコニアの白色にご自身の歯の色味を加えるため、自然。
デメリット
- 金銭的負担が大きい。
- 治療費:135,000円
e-MAX(3年保証)
- 天然歯と同じ硬さのセラミック。従来のセラミックよりも4倍の強度を持っている。
メリット
- 色が歯の色に合いやすい。
- ジルコニアよりも歯との接着度が高い。
デメリット
- 金銭的負担が大きい。
- 一定の厚みがないと割れやすいため、ジルコニアに比べると歯を削る量が増える。
- 治療費:115,000円
CAD/CAM冠(歯種条件有)
- セラミックと合成樹脂の混ぜ物。適用条件有り。
メリット
- 金銭的負担が少なく、白い被せものが入れられる。
デメリット
- 外れやすく、強い力がかかった時に割れやすい。
- 治療費:10,000円程度
(保険診療のため、価格が多少変動する場合があります)
金属(金銀パラジウム合金)
- 金12%とパラジウム20%、銀などの金属で構成される合金。
メリット
- 保険がきくため、安価である。
- 強度に優れ、噛み合わせが強い人でも耐えることができる。
デメリット
- セメントが溶け出して、細菌が入り込むため再治療のリスクが高い。
- 金属が溶け出し歯茎を黒く変色させてしまうことがある。
- 金属アレルギーを引き起こす可能性あり。
- 治療費:6,000円程度
(保険診療のため、価格が多少変動します)